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第17回 アナスタシアー響きわたるシベリア杉ーを読んで。

【醸し人の覚え書】

今回はステキな本を紹介します。アナスタシアー響きわたるシベリア杉ー。この本を紹介していただいたのは、NPO大地といのちの会の吉田俊道先生。昨年の夏、久留米の居酒屋まんまるさんで行われた第1回菌ちゃん野菜応援団全国交流会inふくおか2014で先生に是非にと勧められた本です。

「読んだら感想をFacebookに書いてね〜」と言われすぐに注文はしたもののそのまま積ん読棚に・・・(そういった類の本はいっぱいあります^^;)。でも、これまでの経験から本って自分に必要な時に開くようにできてるんだな〜、と感じることが多々あり、今回もそういった不思議な縁でこの本を開くこととなりました。

きっかけは山根佑介さんが主催する「世界で一番!?幸せな読書タイム!in久留米」という本を読まない読書会のイベントに参加したこと。もともと違う本を持っていく予定でしたが、案内に「読んでいない本を一冊持って来てください!!ぜったいに読まないでくださいね♪」って書いてあったので改めて本棚を眺めると、このアナスタシアがオーラを放って輝いてました。で、出かける直前に本を入れ替えた経緯があります。この時点で縁だな〜と感じます。

で、この「本を読まない読書会」、しつもん形式でマインドマップのようなものを埋めていきます。今現在のマイブームであったり、読後の願望であったり、表紙やタイトルから伝わるイメージ、本への期待、本を選択した意味、ざっと開いて目に飛び込んだキーワード、自分なりのタイトルをつけるなら、気づきや学びは何、と、ファシリテーターの質問に参加者が順番に答えていきます。他の参加者の意見や感想なども入り、読んでないのにそれなりに答えれちゃうから不思議です。そのおかげで読書に入る前にその目的に意味が付けられます。その目的に沿ってるか沿ってないかは鍵を開けるまでわからないのですが、面白い読書法だなと感じました。

で、鍵を開いた感じは、やはり必要な時に必要な本に出会えたということ。このブログを見た方にも是非読んで欲しいので詳しい内容には触れませんが、強く感じたキーワードは「しあわせ」。しあわせの酒ヒヨクツルをキャッチフレーズにお酒を造ってるので、しあわせの定義に特に惹かれました。
自然(宇宙)と生き物との繋がりや子育てに教育、そして事業を行うにおいて、あらゆる可能性が初めから用意されてるということに気づかされました。案外シンプルに用意された環境に手を加えて不便にしているのは私たち自身かもしれないな、と感じる不思議な本です。きっとこの本を読んで感銘する人が増えればあらゆる可能性を活かすきっかけを最大に活かせる社会ができそうな気がします。色んなことを考える上で知っておいて損はないオススメの一冊です。
さて、私の酒造りはどうでしょうか。用意された可能性の芽を摘んでないかな?本で学んだことを振り返りながら今年の造りを省みてみたいと思っています。こうやって必要な時に必要な事柄が現れるのでしょうね。時間をおいて縁と縁が結ばれました。これも醸しだな〜と思います。


平成27年4月30日


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at 2015/04/30 12:00:52